中世から始まる箱根

箱根の歴史は温泉の歴史でもあります。
最古の歴史書は平安時代にまでさかのぼります。
湯本が温泉地として人の目につき始めたのは7世紀中期の頃と言い伝えられています。
箱根七湯、霊泉高らかな湯地として時の武将たちからも重宝されていましたが、何せ箱根八里は天下の険と江戸時代に唄われるほど、険しい山道をたどってようやくたどり着けるような場所でしたから、なおの事秘湯として人々から注目を集めていたに違いありません。

その他の温泉地も10世紀頃から少しずつ知られるようになっていましたが、本格的に栄えたのは江戸時代後期になってからです。
むしろ草津や伊香保など関東近辺の温泉場の方が、いち早く庶民の間にも広まって数多くの宿場街が作られていました。
箱根を訪れた旅人が方々で箱根温泉の宣伝をして回ったので、噂を聞きつけた人々が次の客を呼び込むという具合に、しだいに箱根の人気が高まっていった結果、当時としてはまだ珍しかったツアーなども組まれて、徐々に箱根温泉は人気湯地となっていきました。
特に湯本が街道筋にあった事もあって、東海道十番目の宿場町として繁栄を見せるようになりました。
箱根七湯の正式な入り方は一回り7日を3回回るというものでしたが、江戸っ子の間では一回りが主流となり、その後一泊泊まりという利用の入り方になりました。
明治時代になって公共交通が整備され、箱根をリゾート地として開発が進んでからは、現在のような美術館やリゾート施設が立ち並ぶ全国有数の観光都市になっていきました。

箱根の歴史は温泉を中心に見る歴史だけではなく、箱根火山と峠の芦ノ湖を中心に絶景が広がる自然豊かな場所ですから、火山に視点を合わせて歴史を顧みる事もできます。
また鎌倉時代には時の武将らも拝したとされる箱根神社を始め、数多くの寺社があるように、霊峰山である神社に注目して歴史をみていく事もできます。
さらに箱根関所も見逃せません。
箱根は多種多様な歴史を紡ぐ名所であるとも言えます。
今回は、箱根には沢山の歴史がある事に焦点をあててお話します。

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